スーパーへ行って、レジで金額を見たときに「こんなに買ったかな」と思うことはないでしょうか。
一つひとつの商品を見ると、それほど高いものを買ったつもりはない。それなのに合計すると結構な金額になっている。
原因を考えてみると、値上げだけではありません。
「安かったから買っておこう」
「おいしそうだから、これも」
「家にあったか分からないから、とりあえず買っておこう」
こうした数百円の買い物が積み重なっています。
そこで考えたいのが、安い商品を探す前に、買い物の仕方そのものを変えることです。
100円安く買うより、300円のムダ買いをなくす
節約というと、どうしても「安く買う方法」に目が向きます。
例えば、いつも 300 円で買っている商品が特売で 250 円になっていれば、50 円の節約です。
もちろん、それは立派な節約です。
ところが、その横にあった 200 円のお菓子を「安くなっているから」と追加したらどうでしょう。
50 円節約するつもりが、結果としていつもより 150 円多く使っています。
当たり前の話ですが、スーパーにいると、この感覚が意外と分からなくなります。
私なら、まずここを節約の出発点にします。
「いくら安く買えたか」ではなく、「買わなくていいものを買っていないか」を見る。
これならスーパーを変える必要も、特売日を調べる必要もありません。
買うものを決めてから店に入る
何を買うか決めずにスーパーへ行くと、店内を歩きながら献立まで考えることになります。
当然、見る商品も増えます。
見る商品が増えれば、「これもあったほうがいいかな」という商品も増えます。
そこで、スーパーへ行く前に買うものを簡単に決めておきます。
例えば、
- 卵
- 牛乳
- 納豆
- キャベツ
- 鶏肉
- 味噌汁
この程度で十分です。
きれいな買い物リストを作る必要はありません。スマートフォンのメモでも、紙切れでも構いません。
大切なのは、店に入る前に買うものがおおよそ決まっていることです。
冷蔵庫を確認してから買い物に行く
もう一つ、簡単なのに効果が大きいのが冷蔵庫の確認です。
特に、
「卵、まだあったかな」
「牛乳がもうなかった気がする」
という状態で出掛けると、念のため買ってしまいがちです。
帰宅して冷蔵庫を開けたら、まだ残っていた。
これも立派なムダ買いです。
卵や牛乳なら使い切れるかもしれませんが、野菜などは余らせて傷ませる可能性もあります。
買い物へ出掛ける前に冷蔵庫を 1 分見るだけなら、それほど面倒ではありません。
冷蔵庫の確認すら面倒なら、在庫を書いておく方法もあります。
例えば、冷蔵庫にマグネット式のホワイトボードを貼って、
「卵 4個」
「牛乳 少し」
「キャベツ 半分」
などと書いておけば、毎回冷蔵庫の中を細かく確認しなくても済みます。
ホワイトボード自体で節約できるわけではありませんが、「まだあるのに買ってしまう」ことが多い家庭なら使い道はありそうです。
空腹でスーパーへ行くと余計なものが欲しくなる
これは経験がある方も多いと思います。
お腹が空いた状態でスーパーへ行くと、惣菜売り場が妙に魅力的に見えます。
唐揚げ、コロッケ、寿司、パン、デザート。
買う予定ではなかったのに、一つくらいならとカゴに入れてしまいます。
しかも 1品 200~400 円程度なら、それほど大きな出費には感じません。
仮に予定外の商品を毎回 300 円買うとして、週 2 回スーパーへ行けば、
300 円 × 2 回 = 600 円
1か月を 4 週間として、
600 円 × 4 週間 = 2,400 円
1年間なら、
2,400 円 × 12か月 = 28,800 円
です。
1回 300 円でも、年間では約 3 万円になります。
こうして年間で見ると、かなり大きく感じます。
「特売だから買う」は本当に得なのか
特売品そのものが悪いわけではありません。
もともと買う予定だった商品が安くなっていれば、もちろんお得です。
問題なのは、値引きされたことで初めて欲しくなった商品です。
例えば 300 円の商品が 198 円になっていたら、「100 円以上安い」と感じます。
しかし、そもそも必要なかったのであれば、
「102 円得した」
ではなく、
「予定になかった 198 円を使った」
とも考えられます。
私はこの考え方のほうが節約には分かりやすいと思います。
特売の札を見たら、
「安いか?」ではなく「これを定価でも買うか?」
と考えてみる。
定価なら買わない商品なら、安さに反応しているだけかもしれません。
大容量の商品が必ず安いとは限らない
価格を比較するときには、内容量にも注意が必要です。
例えば、
500 g 298 円
800 g 398 円
という 2つの商品があったとします。
100 g あたりで計算すると、
298 円 ÷ 5 = 約 59.6 円
398 円 ÷ 8 = 約 49.8 円
なので、800 g のほうが割安です。
ここまではよくある節約方法です。
ただし、大容量を買えば必ず得になるわけではありません。
800 g を使い切れず、200 g 捨ててしまえば意味がありません。
単価の安さより、使い切れるかどうか。
食料品については、こちらもかなり重要だと思います。
レジへ行く前に一度だけカゴを見る
個人的に、これは一番簡単な方法だと思います。
レジへ並ぶ前にカゴの中を一度見ます。
そして、予定になかった商品だけ確認します。
「これは本当に必要?」
これだけです。
必要ならそのまま買えばいいですし、「よく考えたらいらないな」と思えば戻します。
節約のために欲しいものを何でも我慢する必要はありません。
ただ、何となくカゴに入れた商品を、そのまま何となく買わない。
これだけでも違います。
週2回の買い物で毎回300円減らせたらどうなる?
実際にどのくらい違うのか計算してみます。
週 2 回スーパーへ行き、毎回 300 円だけ余計な買い物を減らせたとします。
1週間 600 円
1か月 約 2,400 円
半年 約 14,400 円
1年間 約 28,800 円
毎回 500 円なら年間約 48,000 円です。
もちろん、毎回必ずこの金額を減らせるとは限りません。
逆に、予定外の惣菜やお菓子をいくつも買っている人なら、もっと大きくなる可能性もあります。
重要なのは、1回あたりの金額だけを見ないことです。
100 円、200 円の違いでも、それが 1年間続けば無視できない金額になります。
節約するなら「安く買う」より先に「余計に買わない」
今回の話をまとめると、私ならスーパーでの節約は次の順番で考えます。
- 家にあるものを確認する
- 買うものを決める
- 必要なものを買う
- そのうえで安い商品を選ぶ
特売、ポイント、クーポンなどを利用するのは、そのあとでも遅くありません。
どれだけ安く買っても、使わないものまで買ってしまえば出費は増えます。
逆に、予定外の商品を 1つ減らせれば、その商品の代金は丸ごと残ります。
節約というと我慢するイメージがありますが、今回の方法は食べる量を減らす話ではありません。
「必要なものは買う。必要のないものを何となく買わない」
まずは次にスーパーへ行ったとき、レジへ並ぶ前にカゴを一度だけ見直してみる。
それくらいから始めるのが、長く続けやすい節約方法ではないでしょうか。

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